山梨県 琴川ダムのスモールマウスバス釣り禁止にみるスモールマウスバスの扱いについて★

さて、本日は大雨のようです(´;ω;`) コロナで自粛、大雨で自宅待機、なんと踏んだり蹴ったりな日常でしょうか(笑)?

 

そんな中ちょっとネガティブな話ですが、大事なニュースがあったので、シェアしたいと思います。そして、私の意見もあります。

 

おはようございます。デジ物書きのサブイズム(@sabu94_1982)です。

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Source:日テレNEWS24時、読売新聞オンライン、山梨県HP、JB/NBC HP、赤星鉄馬著『ブラックバッス』

 

 

スモールマウスバスと聞いて何を想像されますか?

Sabu
ちょっとツイッターのタイムラインがざわついたので、この機会にスモールマウスバスについての記事を書いてみようと思いました。主に日本の中におけるスモールマウスバスについてです。

*写真のスモールマウスバスはアメリカのレイクで釣ったものです。

 

皆さんはスモールマウスバスと聞くとどのようなイメージがあるでしょうか?

 

*ラージマウスバスよりも引きが強くて面白そう!

*トラ柄模様がとてもカッコイイ!インスタ映えしそう!

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*動きがラージマウスバスに比べて俊敏でルアーへの攻撃性が強そう!

*日本では野尻湖と檜原湖界隈しかいないけど狙ってみたい魚だ!

*野尻湖が解禁した時に村田基が田中律子と釣りまくってたな!

 

上記の思うところは、私見でありますが、私が今までに思い描いてきたスモールマウスバスに対する印象です。

 

私も過去何度かスモールを釣ってきました(合法エリア)が、ここ最近その生息区域が全国色々な場所に拡大していると聞きまし、自分で調べていてもそう思います。

 

今回もそのような事象が引き起こしたニュースが先日ネットを沸かせました。

 

スモールマウスバス釣りが禁止になった琴川ダム

先日ネットを駆け巡ったニュースがこれです。山梨県のニュースになります。

 

琴川ダムはもともとアマゴ、イワナ、コイ、アユなどを対象とした釣りが許容されており、その環境の中で恐らくですが人為的な手段でスモールマウスバスの生息が徐々に増えていったようです。それに付随してスモールを対象にしたバサーの数も増えていったとのこと。

 

よくダムでのこういった事例に対して、ダムは人為的にできたものであり、生態系もへったくれもねー!といわれる方々が居ると思いますが、私も以前はそう思っていました。

 

なので、生態系云々ではなくそこのダムでの今までのルールに対して抵触する内容があったからこそ、今回のように禁止になったのだと思います。確かにアユとかヤマメが在来種で、彼らに影響を及ぼすから駆除・禁止にするというのはわかります。それがそこのルールだからです。ただ単純にそれだけです。

 

過去のニュースについても貼り付けておきます。どうやらここ1-2年位でのことだそうです。

 

 

琴川ダムの釣り禁止に付随する罰則は?

 

今回の件は、漁業法に基づいて、県内水面管理委員会が指示をだすとのことですが、特定の魚種についてこのような釣り行為を禁じるのは初めての事だとか。

 

罰則規定については、違反の場合、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられることがあるとか。そんなことまでしてスモールマウスバス釣りをする人はいなくなるのではないかと思います。

 

申し訳ありませんが、私は漁業権だとか漁業法とかについては、まったくの無知ですが、今回の事例は今後の日本のスモールマウスバス釣りにも大きく影響してくるのではないかと思っています。

ルアーマガジン出版の陸っぱり川スモールは1つのきっかけになったか!?

勝手なイメージで申し訳ありません。ルアーマガジンさんは全く悪くないのですが、この本が出版されて以降、やけにSNSのタイムラインでスモールマウスバス釣りの投稿を見かけるようになったイメージがあります。

 

当然ですが、この本の中ではアメリカや日本のオフィシャルな合法の釣り場で取材がされており、スモールマウスバスの魅力を余すところなく伝えています。私も何度か立ち読みをしましたが、興味深く拝見できました。

 

そして、今現在もですが、スモールマウスバスは野尻湖と檜原湖&界隈のレイクのみに生息しているとなっていますが、実際の所はどうやらそういうことでもないようです。

 

日本でのスモールマウスバスの歴史(20’4/19追記)

日本のスモールマウスバスの歴史を遡ると、1925年に実業家の赤星鉄馬が「」食べて旨い、釣って面白い魚を多くのアングラーと共に長くたのしみたい」という目的の上、ラージマウスバスとスモールマウスバスを芦ノ湖に移入したのが一番最初のスモールマウスバスとの接点になります。

 

所が、芦ノ湖に移入してからというものもっぱら釣れたのはラージマウスバスだったようです。それは、スモールとラージの生息環境や営巣の仕方にも違いがあったようで、ラージの方がより広範囲の環境に適することが出来たからではないかと著書の『ブラックバッス』に書かれています。

 

ここを起点としてどのように日本国内に広がって至ったかは、釣り人や業者による密放流が原因ではないかといわれています。

 

下記はウィキペディアからの引用ですが、90年代諸島から2000年前半の動きをしることが出来ます。

1990年代はじめにコクチバスが福島県檜原湖で発見された後、長野県野尻湖木崎湖などでも生息が確認された[7][6]。また、1995年中禅寺湖[9]、2000年代前半に長野県千曲川をはじめ北海道から宮崎県まで日本各地[10]での繁殖が確認されている。分布が拡大した時期には、日本全国に移植放流されているアユゲンゴロウブナの生産地からは発見されていなかったため、これらに混じった放流による拡散ではなく、コクチバスそのものの移植を目的とした放流が指摘されている[7]

 

このような全国にスモールマウスバスが生息域を拡大していったことに対し、JB/NBCの山下会長の1996年7月のインタビューでは以下のようにあります。

 

スモールマウスバス問題がNHKの「クローズアップ現代」というテレビ番組や、一般媒体で大きく取り上げられ始めたからです。ちょうど2年前に、この問題が大きくならず、スモールマウスバスの繁殖を抑えられればと、このページで「ゲリラ放流の禁止」を呼びかけ、JB・NBC会員が違法な放流に加担した場合は除名すると発表しました。「釣り場が増えればよい」という考えはあまりにも利己主義です。スモールマウスの増殖は、バスフィッシング愛好者全体がモラルのない人と見なされてしまうのではないでしょうか。一握りの心ない愛好者の行動がラージマウスバスも含めてバスの認知を遅らせてしまうことを懸念しています。
スモールマウスはラージマウスと比べて冷水域で生息でき、河川での適応能力が高いといわれています。カナダでは降海性のニジマスが遡るような冷水で急流の河川で繁殖し、この国でもスモールマウスの移殖が禁じられていると聞いています。我が国では河川の繁殖だけでなく、ラージマウスバスよりも北へ分布を広げることが心配されています。
今後、JBプロトーナメントではスモールマウスを検量の対象とせず、ラージマウスも含めてゲリラ放流という違法行為がなくなるよう組織全体で呼びかけていく所存です。また、スモールマウスの分布を調査したく、分かっている範囲で生息状況をNBC本部にファクシミリにてお知らせください。ご協力をお願い致します。

 

なので、一応1994年ころからメディアでは取り上げられ始めていて、JB/NBCもこれに対する対策をとっていました。

 

各地の河川でスモールマウスバスが増殖

(出典:Photopin)

正直に申し上げて私が色々な地域に住んで聞いてきただけでも上記のオフィシャルレイク以外にも沢山の場所でスモールマウスバスが生息していることが判明しました。

初回の投稿では、スモールマウスバスの歴史について触れてこなかったため、かなり主観的な記載になってしまい、申し訳ありませんでした。

 

ただ、色々な場所に住んで話を聞いてみるうえで、かなりスモールマウスバスが一般的になってきているなとは思っていました。

 

特に昨今のSNSを通じた情報の拡散によるものがあり、よりそういった認識に至ったためだと思います。主にインスタやツイッターがそうかなと。

 

本当にここ最近多くのエリアにスモールマウスバスが居るのだなと改めて認識する日々です。(追記)

 

例えば、関東でいけば多摩川、相模川、鬼怒川、小貝川、利根川など多くの河川でスモールマウスバスの生存が確認されています。

 

そして、それを専門に狙う陸っぱりアングラーが大勢いることも知っています。

 

実際に私も昔小貝川でスモールマウスバスを釣りあげたことが何度かあります。中には釣れませんでしたが、弾丸のように真っ黒としてゆうに50㎝を超えるサイズのスモールも存在していました。

 

色々なアングラーがSNS上にこの違法と思われる場所でのスモールマウスバス釣果を挙げているのをみると、正直日本のバス釣りの将来性に不安を覚えます。

 

ひっそりとやって、SNSに情報を挙げなければ、正直人目に晒されることもありませんし、避難されることもありません。(個人的に反対ですが、考え方として)

 

そして、全国でコクチバスの被害者がいることを考えると、正直SNSに投稿することは賢明とは言い難いと思います。

 

楽しいからいいじゃん!とか、身近にたまたまいるから釣ってるだけ!といった意見についても、同じ釣り人だから良く分かります。

 

私も将来的にひっそりと行っているかもしれませんが、その際にはSNSに挙げないように努めたいと思います。

 

誤解の無い言い方をすると、このスモール釣りを禁止しない限りは、誰にも止める権利はありません。

 

今後のバサーの振舞い方

(出典:Photopin)

今回の琴川ダムの件は本当に氷山の一角であり、もっと多くのダムや河川でスモールマウスバスが増殖している可能性があります。

 

私の個人的な意見ですが、冷え切った釣り業界において、バス釣りは本当に気を付けて日本の中でポジションの確立をしていかないといけないと思っています。

 

ラージマウスバスも含めて、バスは正直外来種であり、日本の魚の生態系を破壊することに少しは加担している部分んがあるのは間違いありません。

 

我々がこういった内容に触れる際に、大体議論として湧くのが、環境破壊による在来種の減少をどう説明するのだ?みたいな意見がありますが、それも正だとおもいますし、それだけでもありません。

 

スモールマウスバスはラージマウスバスに比べて冷水で対応可能ですし、ラージにも物おじしない性格なので、ラージに比べ生息区域を拡大することは得意なようです。

 

ハッキリ言いますが、スモールについては、かなり厳しい対応になると思います。私も釣り人なので良く分かりますが、近くの川でスモールが釣れるとなると、そりゃSNSで自慢もしたくなります。

 

ですが、こういった外来種に対する風当たりが強くなっている現在、いいね!が欲しいためにSNSに無駄にスモールの画像をアップする必要はないのではないかと個人的に思っています。

 

そして、一番気を付けなければいけないことは「密放流だめ!絶対!」ということです。もうこれは犯罪になりますので、そのようなリスクを冒してまで密放流することは止めましょう。

 

外来生物法の中でも以下のように言われています。

野外へ放つ、植える及びまくことが原則禁止されます。

※放出等をする許可を受けている者は、野外へ放つ、植える及びまくことができます。

 

仮に密放流を行った場合の罰則としては、個人の場合3年以下の懲役又は300万円の罰金法人の場合は、1億円以下の罰金が科せられます。

 

ここまでリスクを冒してスモールマウスバスを拡散することはないと思いますし、生態系にも非常に大きな影響を与えると思いますので、絶対に避けましょう!(追記)

 

その昔実業家の赤星鉄馬が芦ノ湖に食用兼釣り用としてブラックバスを輸入してからもう少しで100年近くなります。

 

末永くこの素晴らしく楽しいバス釣りをずっと続けていくためにも今後もスモールマウスバスの取り扱いについては考えていく必要があるのではないかと思っています。

 

 

では、また後程!

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